水分保持セルロースエーテル
モルタルの保水性とは、モルタルが水分を保持・閉じ込める能力を指します。セルロースエーテルの粘度が高いほど、保水性は向上します。セルロース構造には水酸基とエーテル結合が含まれているため、水酸基とエーテル結合基上の酸素原子が水分子と水素結合を形成し、自由水が結合水となって水を巻き込み、保水性の役割を果たします。


セルロースエーテルの粒子が細かいほど、保水性は高くなります。粗い粒子の表面はセルロースエーテルHEMC水と接触するとすぐに溶解し、ゲル現象を形成します。接着剤は材料を包み込み、水分子の浸透を防ぎます。そのため、長時間撹拌しても均一に分散・溶解できず、白濁した凝集液や固結することがあります。微粒子は水と接触するとすぐに分散・溶解し、均一な粘度を形成します。

セルロースエーテルの通気
セルロースエーテルが気泡を発生する主な理由は、セルロースエーテルも界面活性剤の一種であるためです。セルロースエーテルの界面活性作用は主に気液界面で起こり、まず気泡を生成し、次に分散と湿潤が起こります。セルロースエーテルはアルキル基を有しており、水の表面張力と界面エネルギーを大幅に低下させるため、水溶液は撹拌中に多数の小さな密閉気泡を容易に生成します。
セルロースエーテルのゲル化度
セルロースエーテルがモルタルに溶解すると、分子鎖上のメトキシ基およびヒドロキシプロピル基がスラリー中のカルシウムイオンおよびアルミニウムイオンと相互作用して粘性ゲルを形成し、セメントモルタルの空隙を充填します。これにより、モルタルの緻密性が向上し、柔軟な充填・補強の役割を果たします。しかし、複合マトリックスを圧縮すると、ポリマーは剛性の支持役を果たすことができず、モルタルの強度と圧縮強度が低下します。
セルロースエーテルのフィルム形成特性
水和後、セルロースエーテルとセメント粒子の間に薄いラテックス膜が形成され、シーリング効果を発揮し、モルタルの表面乾燥を促進します。セルロースエーテルの優れた保水性により、モルタル内部に十分な水分子が保持され、セメントの水和硬化と強度発現が促進され、モルタルの接着強度が向上し、モルタルの凝集性が向上します。これにより、モルタルは良好な可塑性と柔軟性を有し、モルタルの収縮変形が低減します。
投稿日時: 2024年3月12日